歌を歌うときに難しいのが高音の出し方です。きれいな音にならなかったり、声が裏返ってしまったりしてなかなか高い声が出せないという人は多いでしょう。ここでは高い声を出すためのコツをご紹介します。
■高音にあった喉の開き方をマスターする
きれいな高音の出し方のポイントは喉です。喉が声を効果的に出せない状態になっていると、きれいな高音を出すことはできません。まずは高音を出すのに最適な喉の形をキープすることです。
きれいな高音を出すためには、喉を大きく開いた形にしなければなりません。喉を開くには、卵を口の中に入れたときのようなイメージで口を開きます。口を開けたまま鏡を見て、口蓋垂が上に上がっていれば理想的です。
そのまま高い声を出すと、オペラのようなきれいな声が出せます。喉の開き方はやはりトレーニングを積まなければ、なかなか難しいかもしれません。喉の開き方をマスターしてから発声練習すれば、きれいな高音が出せるようになります。
■ハミングで鼻腔共鳴の練習
喉の開き方をマスターしたら、そのまま声を出す練習をしましょう。きれいな高音の出し方は、発声練習を行って鼻腔共鳴の感覚を覚えることで養えます。
鼻腔共鳴とは鼻の奥の空間を使って音を響かせる方法です。音はある程度の閉じられた空間があると、その中で響いてきれいに聞こえます。鼻腔共鳴も同じシステムで、喉を開いて口の奥に空間を作れば、鼻の奥まで響いてきれいな声が出せるようになっています。
鼻腔共鳴の練習には、ハミングが最適です。喉を開いた状態にして口を尖らせハミングします。ハミングしているときに鼻の骨を触って振動していれば、鼻腔共鳴ができているということになります。
もし振動していない場合は、顎を引いて頭のてっぺんから声を出すような感覚でハミングしてください。鼻腔共鳴している状態で音階練習をしていくと、徐々に高い声が出るようになります。
■さいごに
きれいな高音を出す方法は、一夕一朝には完成しません。効果的な練習を続けていくことが不可欠です。
喉の開きと鼻腔共鳴を地道に練習して、きれいな歌声を手に入れましょう。